NPO法人ライフポート推薦のことば



将棋は「礼にはじまり礼に終わる」我国固有の伝統文化です。


 将棋を障害者の自立に役立てようという試みが始まっています。障害児療育や学校教育の現場に将棋を導入する運動です。

 「自ら考え、決断・行動し、結果は全て自己責任」将棋には障害児療育にとって最適な要素がたくさん詰まっています。

 「自分さえ良ければ・・・?」は通用しないのです。自分と同じように相手を思い、敬う。偶然に頼ることもできないし、リセットボタンに逃げ込むこともできません。素朴で当たり前なのに忘れられていた大切なこころ。今、もっとも教育の現場に求められる基本です。

将棋は誰でも気軽に始められ、一生涯の財産となる智慧と礼節の宝庫です。

私はこの素晴らしい伝統文化を継承し、障害児療育に普及する運動を応援します。


米長先生

最高技術顧問 永世棋聖

米長先生直筆サイン

 



わが国初の試みに拍手を

 このたび、日本将棋連盟公認普及指導員資格を持つ宮本氏が中心となり、NPO法人を設立されましたことに対し心よりお祝い申し上げます。
 特に、法人の設立目的には、障害者が将棋を通して社会参加をすると同時に、一人の人間として心豊かな人生を築いてゆけるよう支援してゆきたいというその精神に大きな拍手を贈りたいと思います。
 その道は決して楽ではないでしょうが、貴法人が多くの理解者に支えられ発展されますようお祈りしております。

深夜の将棋

 それは確か終戦直後のことであった。小生が中学生でありながら訓盲院の男子寮に寝泊りをしている時代のことである。深夜午前1時過ぎにトイレに起きた時である。ふと東側の2段ベッドの部屋から何やら話し声が聞こえてきた。「今頃何だろう・・・」足音をさせないようにベッドの部屋に近づき耳を澄ますと、「46金でいこう・・・」「ええっそうか それなら僕は78王だ!」

 つまり真っ暗闇の中で、将棋盤を頭の中に記憶しながら、2段ベッドの両端の生徒どうし言葉を交わしながら詰将棋をしていたのだ。盲人用の将棋盤もあるのだが、彼らは盤上の将棋の動きを全て記憶しながら、深夜の将棋を楽しんでいたわけである。

時代は変わり趣味も多様化したため、このような生徒は一人も見かけなくなったが、古きよき時代のことを思い出したのである。


社会福祉法人「横浜訓盲学院」施設長 
今村 鎭夫 

 



初めて宮本氏とお会いしたときに、「将棋の盤上では、障害のあるなしは全く関係が無い。人間対人間の勝負です。みんな、垣根を取り払って、障害者も健常者も一緒に交流できる場にしたい。・・・」という主旨のお話をお聞きし、言い知れぬ感銘を受けた。

 障害者という壁を敢えて作って、それを何とかしなければ・・・と勘違いしているのは、我々支援する側の人間ではないのか?これはちょっとマズイぞ・・・!あらゆる勝負の世界は、その個人の状況には関係なく、一人の人間と人間が真っ向から向き合う場であるが、その中で、とても親しみやすく楽しめる「将棋」を通して、誰もが同じ一人の人間として共感できる交流の場を提供してくださった宮本氏に感謝している。
 また、宮本氏が、当施設利用者や在宅の方と、将棋を通して無邪気に楽しんでおられる姿を拝見し、我々も支援する者としての姿勢を今一度点検させられる思いでいる。

 ライフポートの今後益々のご活躍を期待すると共に、我々も微力ながらご協力させて頂きたい。

社会福祉法人 つくしの会 自閉症成人施設 はぎの郷 施設長 
袖野 完 


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